内容説明
破竹の勢いで平家を追討する義経。那須与一の扇の的を皮切りに屋島を落とし、壇の浦の海上を赤く染めあげる。はたして、安徳天皇と三種の神器の行方やいかに。一方、都は大地震に見舞われ、頼朝の不興をかった義経は都を落ちていく。日本文学屈指の名作、全身全霊の語りもついに終幕を迎える。「後白河抄・四」も完結。
著者等紹介
古川日出男[フルカワヒデオ]
1966年生まれ。98年『13』でデビュー。『アラビアの夜の種族』で日本推理作家協会賞、日本SF大賞、『LOVE』で三島賞、『女たち三百人の裏切りの書』で読売文学賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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源次/びめいだー
2
面白かったです。2024/03/24
十文字
2
テレビアニメが個人的にはよかったと思ったので、原作となった古川訳を。平家物語は小学生の頃に内容がマイルドな児童向けのダイジェスト版しか読んだことがなかったので、今回は細かいディテールが知れた。2巻3巻あたりが盛り上げどころなのだけど、読んでいてきつかった。2024/01/23
小寅
1
前々から1度は平家物語を読み通したいと思い、吉川英治の新平家物語を読んでいたけれど、途中でドロップアウト。4巻だからと、こちらを読んだ。やっと、読めたと言うのが1番始めに感じたこと。後は清盛の因果応報なのかなぁって。通して読むと歌舞伎で上演されてるものとだいぶ違い、その面で楽しめたなぁ。2024/07/04
読書家さん#u0oZqN
1
読了。長かった分感慨深い。 またいつか読み返したいな2024/04/28
nonbiri nonta
1
読了。 こうやって読むと平家物語というのはドラマなどでみる源平合戦の物語とはずいぶん違うんだな、と感じた。 やはり仏教信仰を背景にした因果応報の物語であり皇室を中心にした雅な人々の物語であって決して武士の物語ではないのだな、と。2024/02/06
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