感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maja
16
「フランス幻想民話集」「フランス妖精民話集」の続編として企画されたとある。お気に入りは、聖人と約束を交わした悪魔の話。猛烈な速さで空を駆けて海岸を行き交って石を集めていた悪魔、小悪魔たちは雄鶏の鳴き声で消えてしまった。石は通過した場所に落ちて突き刺さった「悪魔のメンヒル」なぁるほど!な列石群。「人魚と漁師」「食事に招かれた死者」「夜の洗濯女」「ロク島のグロアク」など楽しんだ。2025/08/29
オイコラ
0
「人魚と漁師」は結末も余韻を残すいい話。「寒がりやの男」は幻想的な話というより、むしろ恐怖物語の発端にふさわしく、しかも後味が悪い。「黄金のカニ」は大団円のようでいて凄惨な印象が残るラストを除けばいい話。「息子の死に涙を流しすぎた母親」など、キリスト教の司祭などが活躍するのにやることがなんとなく異教の名残を感じさせておもしろい。2016/04/17
j1296118
0
幻想怪奇に満ちる話の中で、「寒がりやの男」の後味悪さと言ったらまったく 2015/02/04