感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シャル
10
移動手段も、情報も、そしてそれを記録しておく術も少なく、世界が途方もなく広かった時代の、世界の果ての見聞録。13世紀当時のヨーロッパ人がほとんど知り得なかった東の果てアジアを旅し、そこでさらに多くの世界について見聞きしてきたというマルコ・ポーロ一行。彼が語った無数の国々の話はまさに未知との遭遇であるかのよう。語りや書き手の意思などもあってどこまでが真実であるかは曖昧だが、それでも、この中にある世界はあまりにも広く、この書物が当時にもたらした影響はとてつもなく大きかったものだったのだろうと思い知る。2014/11/01
meow3
9
本人達が実際訪れたところと明らかに荒唐無稽な噂であるところがあるけど、思ったよりまともな旅行記でした。特にモンゴルに仕えていただけにモンゴルの風習や戦争に関してはとても詳しく記されています。当時の辺境の国々がどんな作物を作って交易していたか、どんな宗教を信じていたかなど、大きな歴史の流れでは扱われていない分野が垣間見られて興味深かったです。2018/07/18
yuzi
1
ジェノヴァの捕虜仲間であったヴェネチアン商人マルコ・ポーロに取材してピサの物語作家が記したアジア見聞録。この時代にこの移動距離は常軌を逸している。行って帰って24年(1271-1295)!解説によるとこの時代敵対していたジェノヴァ商人にしてやられて地中海沿岸で思うように商売できなくなったから新規開拓の意味もあったとのことですが、商魂逞しすぎる。ポーロパパとポーロ叔父とマルコの3人での旅路。よく生きて帰ってきたな。地理書としても貴重で興味深い。支離滅裂で信じがたい記述もありますが、そこも含めてかなり面白い。2022/06/09
えび子
0
学校の課題本。ふぅ……やっと読み終わりました!!モンゴルの風習がおもしろい。読みやすく、読んでいてとても楽しかったです。2016/09/26
はたすぎ
0
ジパングは、大分後半。 描写も少ない。 しかも、誤字脱字と翻訳ミスが散見される…2014/04/25