出版社内容情報
鶴間和幸[ツルマカズユキ]
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内容説明
憐れとも愚かとも思えるまで自分を裏切らず、敢然と目的実現に突き進んだ男、そして女。歴史の表舞台から消えた、〓ある人々の物語。
目次
序 中国古代の任〓
「〓の歴史」に寄せて―増淵龍夫の任〓研究
盗跖―孔子も逃げ出す最兇の哲学者
子路―〓気の必要性を身を以て示した儒者
戦国時代の封君と任〓たち―『史記』に描かれた
曹沫―刺客か、知恵者か
専諸―「刺客」の誕生、加えられる伝説
豫譲―「己を知る者」のために死んだ「国士」
荊軻―最後の刺客の醸成される「〓」、共感される「〓」
卜式―「自由な市場」を守り抜こうとした羊飼い
呂母―歴史を動かした女〓たち
張倹―〓なる人々に守られた党人
臧洪―己を見出した恩人のために命をも投げ出す
関羽―神になった英雄
張飛―庶民の英雄
趙雲―主君の子を守り抜く
太史慈―約束を守る
侯景―南北朝を駆け抜けた六鎮武人の挽歌
王琳―南朝梁の残光
泉献誠―信念に生きた高句麗出身官僚
狄仁傑―権威に屈しない硬骨漢
李泌―王朝危難の際に尽力
著者等紹介
鶴間和幸[ツルマカズユキ]
1950年、東京都生まれ。1980年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、学習院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さとうしん
8
個々の人物伝としては面白いが、彼らの事績が「侠」として語られるべきものなのか?「義」や「忠」など他の徳目で説明すべきものではないのかと思う項目が多い。渡邉義浩の「関羽」の項目で、関羽の「侠」の精神を「利他の義」と位置づけているが、総論部でこのようなそもそも「侠」とは何かという議論をもっと丁寧にやるべきだったのではないかと思う。2020/05/15
ピオリーヌ
6
テーマに沿った内容という点では、やはり史記に描かれた任侠たちが印象的。下巻ではどのような人物が取り上げられるのか楽しみ。2022/03/01
すいか
1
要するに「侠」とは公的な法や公益=「公」よりも個人的な感情や人間関係=「私」に重きを置く人々ということであり、同時代人(司馬遷など)の評価ならともかく現代の感覚において称揚するような著者がいるのは、要は現代のホモソーシャルの感覚にも繋がるのかなと鼻白んでいたら、「忖度」という言葉と現状批判に結び付ける論調(濱川)が飛び出したのにはむしろ苦笑。個人的関心としては「女侠」を取り上げた佐々木論文が、儒教的価値観が普遍化される以前の女性の在り方が伺えて興味深かった。2020/06/16




