出版社内容情報
なぜ「草食系男子」は増えたのか。自然淘汰の理論では説明のつかない、この“逆行”を動物行動学の知見から大マジメに考えてみました。
内容説明
天才タケウチの新理論。“指比”でわかる草食度&肉食度。
目次
第1章 彼に、その価値がある?(動物行動学的に解説を!;おさらい!「草食系男子とは何か」 ほか)
第2章 チンパンジーは草食化しない(ヴァーチャルな女のレヴェルの高さ;チンパンジーは「来るものは拒まず」 ほか)
第3章 その男は損か、得か(彼らは時代の犠牲者?;「草食系男子とつきあう」とどうなるか ほか)
第4章 世界は肉食が主流(そもそも人間は淡泊ではない;乱婚、ハレム、一夫一妻 ほか)
第5章 草食の国、どこへ行く?(精子の数は減っているか;冬の精子は濃い? ほか)
著者等紹介
竹内久美子[タケウチクミコ]
1956年生。79年、京都大学理学部卒業後、同大学院に進み、博士課程を経て著述業に。専攻は動物行動学。88年、『浮気人類進化論』でデビュー後、92年、『そんなバカな!』にて講談社出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金吾
24
生物としての草食男子を動物行動学から分析しています。かなり他の本とダブる点はありますが、やはり面白いです。指比の話はつい自分のも測ってしまいました。結論は爆笑ものでした。2024/01/30
森
7
図書館で借りて、斜め読み。雑学系というのかなんていうのか…。借りた私としては暇つぶし本です。2013/04/07
mawaji
5
「淘汰の単位は種でも集団でもなく個体である」というハミルトンやドーキンスの説を踏まえると、昨今の草食男子の台頭は著者の言うように「生物学的に正しくない」状況かと憂える次第です。睾丸の重さと対体重比や1回の射精精子数と人種間の比較で「我々モンゴロイドが最も草食化に向かう危うさを秘めている」という結果は少子化の時代の今、現実味を帯びているようです。環状溝の意味や「サクション・ピストン仮説」などは目から鱗が落ちた感じ。各ページの上に印刷されている目盛りで2D/4D比を測定してみました。0.93でしたが隠れ肉食?2014/05/10
刹那
4
草食男子について、動物行動学のスペシャリストがその方向から語る。もしかして、日本人は滅びる!?一夫多妻をすすめる筆者…隠れ肉食系を探す方法(笑)などなど…2012/02/15
depeche
4
相変わらず、おもしろい。草食系は、非モテではなく、否モテという発想がおもしろい。非モテである自分にとっては少々きついお話であるが。。。2010/03/15