内容説明
“悪”の心が権力をもたらすのか!?歴史を紡いだ偉人たちの実相に迫る衝撃の書。
目次
蘇我馬子―大王暗殺の謀略
天智天皇―王位への血塗られた道程
天武天皇―空前絶後の簒奪王
聖武天皇―気づかぬ聖帝
藤原不比等―悪魔の守護神
橘奈良麻呂―仲麻呂打倒の妄執
藤原良房―「冷酷無比の陰謀家」の悪評を持つ藤原摂関家の祖
藤原道長―物語至上主義史観に護られる「大不忠の人」
平清盛―大胆と細心、揺れるイメージ
後白河院―朝廷を生き残られた謀略家〔ほか〕
著者等紹介
関幸彦[セキユキヒコ]
1952年に生まれる。1985年、学習院大学博士課程満期退学。同大学助手を経て、日本大学文理学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
getsuki
9
古代から戦国まで通説の「悪人」は本当なのか?をテーマに出来るだけ客観的史料から捉え直した一冊。中々興味深い考察が多く、面白かった。下巻も楽しみ。2017/09/25
Mark X Japan
5
とても深い内容です。一番詳しく知っている戦国時代以外は,ゆっくりと登場人物や系図等を復習しながら読むしかなかったです。様々な悪の定義や解釈は,人間を深く理解するうえで大事なことでしょう。☆:3.52019/07/23
スプリント
5
歴史上「悪」というイメージがついた偉人たちの実際の姿を解き明かした本です。人物の略歴にならないようにポイント絞って業績について掘り下げているので読みやすく理解しやすい内容です。2017/09/30
とくま
3
×P26。 面白そう。2018/02/11
GASHOW
2
コンセプトは、すごく良い。史実に忠実になっている分、伝わりにくい。専門家は、盛り上がるかもしれない。古代の最大の悪は、なにかがわかった。天皇に手をかけることだ。2018/09/26