出版社内容情報
長谷川 博隆[ハセガワ ヒロタカ]
著・文・その他
内容説明
機略縦横、ローマに抗して戦い続けたカルタゴの名将、ハンニバル…。アルプス越え、カンナエの包囲戦をはじめとした挿話はよく知られているが、雄大な抱負、そして経綸の才を有した「大政治家」ハンニバルの真の姿は、意外なほど知られていない。本書は、将軍としてのハンニバルはもちろんのこと、ローマに抗しつつ、祖国のため、63年の生涯を生き抜いたハンニバルを、地中海世界最大の視野を有した大政治家として、その姿をあますところなく著わしえた唯一のものである。
目次
序
1 カルタゴの栄光
2 獅子の子として
3 地中海世界の覇権をめざし
4 戦局の転換
5 敗戦に逆落とし
6 国家再建と再起への道
著者等紹介
長谷川博隆[ハセガワヒロタカ]
1927(昭和2)年、東京都に生まれる。東京大学文学部西洋史学科卒業。名古屋大学文学部教授などを経て、名古屋大学名誉教授。専攻は「ローマ史」。59~61年、ドイツに留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ジュンジュン
5
清水新書から講談社学術文庫へ、再び清水新書リニューアルで登場。この変遷だけでも価値が窺える、ハンニバルの唯一無二の伝記。本書で波乱万丈の生涯を追いかけることができる。アルプス越え、カンナエの包囲戦だけではない、地中海を股に駆ける英雄の雄姿を。2020/08/15
ピオリーヌ
5
2017年の刊だが原著は1973年の刊。表紙の文だけで心が躍る。「機略縦横、ローマに抗して戦い続けたカルタゴの名将、ハンニバル…アルプス越え、カンナエの包囲戦をはじめとした逸話はよく知られているが、雄大な抱負、そして経綸の才を有した[大政治家]ハンニバルの真の姿は意外なほど知られていない。2020/06/16