出版社内容情報
宮内 芳明[ミヤウチ ヨシアキ]
著・文・その他
内容説明
テーオドル=シュトルムは『インメンゼー』(「みずうみ」)や優れた叙情詩で有名であり、無神論者で反貴族主義的立場から『ヴェロニカ』『大学時代』など庶民生活ばかりを書いたので、今日でも人々に愛されている。しかしシュトルムには、故郷シュレスヴィヒ‐ホルシュタイン地方の独立戦争に加担したためデンマーク政府に追われ、やむなくプロイセン王国に亡命し、一一年後故郷がドイツ領になった時、やっとのことで帰郷するという苦難の時代があった。晩年には『溺死』『グリースフース年代記』等の歴史小説を書き、最後には『白馬の騎手』という壮絶な作品を描いてこの世の矛盾性を痛烈に批判した。この社会批判が何と百年後の現代ドイツにもあてはまっており、注目を浴びている
目次
1 夢多き青春時代(生いたちの記;大学時代;第一次フーズム時代)
2 判事として、小説家として(ポツダム時代;ハイリゲンシュタット時代;第二次フーズム時代)
3 創作に専念した晩年(ハーデマルシェン時代のシュトルム;シュトルムの思想)
著者等紹介
宮内芳明[ミヤウチヨシアキ]
1931(昭和6)年、東京に生まれる。埼玉大学文理学部独文科卒業。現在、日本大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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