出版社内容情報
内藤 克彦[ナイトウ カツヒコ]
著・文・その他
目次
1 疾風怒涛の青春(生い立ち;カール学院;試練と友情)
2 新天地ヴァイマル(大学教授就任と結婚;芸術家としての使命)
3 ゲーテとともに(古典主義への序奏;ドイツ古典主義)
著者等紹介
内藤克彦[ナイトウカツヒコ]
1928(昭和3)年、鳥取県に生まれる。東京教育大学大学院修士課程修了。現在、南山大学名誉教授。この間、ボン大学(ドイツ)に留学。文学博士(東京教育大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ロビン
13
ドイツを代表する詩人、劇作家であり、ベートーヴェン「歓喜の歌」の原詩の作者、また大詩人ゲーテとの友情で知られるシラーの伝記。このシリーズは前半が生涯、後半が思想と構成されていることが多いが、本書の場合は生涯をたどりながら作品の解説をしていくスタイルであった。「本を作ろう、しかし、それは、絶対に、圧政者によって焼き捨てられるようなものでなくてはならぬ」-熱いキリスト教的革命性を胸に抱いたシラーは、常に勇往邁進して目指すべき永遠のゴールであるその理想主義に向かって、詩人としての強い使命感を貫いて生きた。2024/07/26
鴨長石
2
来年ドイツに旅行することになり、予習の一環で読んでみる。「歓喜の歌」の作者ということぐらいしか知らなかったが、ドイツにとってのアイデンティティとも言える存在ということだった。ゲーテとの友情は世界文学史上でも稀にみる清々しさだ。往復書簡も刊行されているようなのでそちらも読んでみたい。来年ゆかりの地を回るのが楽しみだ。2023/03/14