出版社内容情報
小松 摂郎[コマツ セツロウ]
著・文・その他
内容説明
ブレーズ=パスカルはフランスの天才的な、ユニークな思想家である。法服貴族の子に生まれ手ずから父の教育を受けた。少年時代は主として数学を勉強し、またジャンセニスムの宗教に接した。一六四七年パリに出て、社交界に入った。一九五四年恩寵を体験し、決定的に回心した。当時、ジャンセニストとジェズイットとの争いが激化していたが、パスカルはジャンセニストの陣営に加わり、匿名で『プロヴァンシアル』を出し、ジェズイットを攻撃した。その後『キリスト教弁証論』の執筆にかかったが、死によって中断された。その未完のノートが『パンセ』と呼ばれるものである。パスカルは一生、病苦にさいなまれ、また思想的にも悩んだ。パスカルの「生涯と思想」が、じかにわれわれに訴えるのもこの点である。
目次
1 はじめに(パスカルという人;パスカルの時代;パスカルの生活と業績)
2 パスカルの生涯と思想(子ども時代;ルアンの時代;最初の回心;社交生活;決定的回心;ポール‐ロワイヤル;プロヴァンシャル;晩年)
3 パスカルの人間論的思想(幾何学の精神と繊細の精神;考える葦;気晴らし)
著者等紹介
小松攝郎[コマツセツロウ]
1908(明治41)年、大阪市に生まれる。1931年東京大学文学部哲学科卒業。山形高等学校教授、神戸大学教授、東海大学短期大学部教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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