内容説明
インド八億の人々が信仰するヒンドゥー教、そのヒンドゥー教を支えてきた思想インド哲学、そのインド哲学史上最大の哲学者と称せられるシャンカラ、これら三者の関係はどのようなものなのか。これが本書が明らかにしようとする第一のポイントである。輪廻と解脱という枠組みの中で、二五〇〇年以上にわたって解脱を求めつづけてきたインドの諸思想、その中でインド最大の哲学者シャンカラが到達した地点とはどのようなものなのか。これが本書が明らかにしようとする第二のポイントである。神秘の国インド、神秘に満ちたインドの聖者たち、その中でもインド史上最大の聖者と称されるシャンカラ、そしてそのシャンカラの流れを汲む現代のシャンカラ師たち、彼らはなぜ聖者たりえたのか、またわれわれはなぜインドの神秘にひかれるのか、これが本書が明らかにしようとする第三のポイントである。
目次
1 シャンカラをよりよく理解するために(シャンカラ師と初代シャンカラ;伝統と革新;インド思想の次元と軸)
2 シャンカラの思想(自己と自己の本質―精神と物質という座標軸に基づく考察;自己と世界―実在と非実在という座標軸に基づく考察;絶対者と世界―原因と結果という座標軸に基づく考察;解脱への道―行為の肯定と否定という座標軸に基づく考察;シャンカラ的なるものと現代)
著者等紹介
島岩[シマイワオ]
1950(昭和25)年、福井県に生まれる。名古屋大学大学院文学研究科インド哲学専攻博士課程中退。文学博士。インド・プーナ大学留学。印度学仏教学会賞受賞。現在、金沢大学文学部教授。専攻はインド哲学
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इसिबसि तकेसि
姉勤