内容説明
江戸時代末期、越後の片隅に生きた良寛は、自由に生きるとはどういうことかを詩歌で書で思想で深く語りかけた。僧でありながら生涯寺をもたず、名利にとらわれることなく人と自然をこよなく愛して自然のなかに溶け込み、自ら大禺と称して子どもたちと手まりをついて七十四歳まで生きぬいた良寛。本書は、いまなお多くの人たちから慕われている「良寛さま」の実像と思想を、逸話を透かしながら浮き彫りにした力作である。
目次
1 雪国の山河
2 修行の日々
3 騰々任運の人生
4 人は情の下に住む
5 山より下る
6 愛の絆
7 庇護者たち
8 良寛と仁術医たち