内容説明
本書では、P・アクロイドの『エリオット伝』その他を参考にして、人物としてのエリオットの表裏を描き出し、彼の詩の手引きをすることを心がけた。エリオットの伝記はその詩を直接には解説しないにせよ、深いところで人生と詩は互いに照らし合っていることが分かる。
目次
1 T・S・エリオットの生涯(出発―幼時の精神的風土、ハーヴァード大学;イギリスへ渡る―詩人としての出発;英国国教会に入信;ヴィヴィエンと別居―『四つの四重奏』;ヴィヴィエンの死、ノーベル賞、劇作;再婚、晩年)
2 T・S・エリオットの詩とその思想(「J・アルフレッド・プルーフロックの恋歌」;『荒地』;『四つの四重奏』)
3 T・S・エリオットの思想的特徴(異神を求めて;キリスト教観;エリオットの批評用語)