出版社内容情報
福田 清人[フクダ キヨト]
著・文・その他/編集
佐々木 冬流[ササキ トオル]
著・文・その他
内容説明
三代を生きた作家は多い。しかし、三代を貫いた作家は少ない。まさに、藤村こそが、三代を力強く生きぬいた作家である。浪漫主義の詩人として出発し、自然主義の大家として活躍し、偉大な歴史小説家で終わった。しかも、いずれの分野の活躍にも、きっぱりと筋金が入っていた。近代抒情詩の確立、自然主義の完成、発展、ペースを守ってたゆまず書き、自然主義を押しすすめて視野の広い歴史大作を発表し、新時代に生きる大家の面目を世に示した。どの一つをとっても、彼の偉大さを明示しないものはない。その生涯は、必ずしも恵まれず、むしろ苦難にみちみちながら、ついにくじけることがなかった。粘り強く、地道に、しかも大きく生きた。我等が誇りとする近代日本の永遠の作家である。
目次
第1編 島崎藤村の生涯(木曽馬籠と東京;悩める青春の心;青春の詩;自然主義文学の成立;パリの前後 ほか)
第2編 作品と解説(藤村詩集;千曲川のスケッチ;破戒;春;家 ほか)
著者等紹介
福田清人[フクダキヨト]
1904(明治37)年長崎に生まれる。1927年東京帝国大学文学部国文科卒。立教大学教授をへて、実践女子大学教授、日本近代文学館常任理事を歴任。1995年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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