出版社内容情報
福田 清人[フクダ キヨト]
著・文・その他/編集
平山 城児[ヒラヤマ ジョウジ]
著・文・その他
内容説明
半世紀にわたる文筆活動の期間、常に第一線の作家として精進し、いくたの名作をものにし、晩年には名実ともに昭和の文豪としての名をほしいままにした谷崎潤一郎が逝ったのは、昭和四十年七月三十日であった。その一周忌を迎えるひと月ほど前の、昭和四十一年六月十八日に、吉野の国栖で、谷崎の歌碑の除幕式が行われた。国栖は谷崎ゆかりの土地である。『吉野葛』の読者には、それがどれほど谷崎の歌碑にふさわしい土地であるかがわかるであろう。古い日本の美の伝統は谷崎によって受け継がれ、それは今後も脈々として日本人の心の中に生き続けてゆくことだろう。
目次
第1編 谷崎潤一郎の生涯(マル久の潤ちゃん;青春彷徨;転機;円熟、そして精進)
第2編 作品と解説(刺青;母を恋ふる記;痴人の愛;蓼喰ふ虫;吉野葛;芦刈;春琴抄;細雪;随筆その他)
著者等紹介
福田清人[フクダキヨト]
1904(明治37)年長崎に生まれる。1927年東京帝国大学文学部国文科卒。立教大学教授をへて、実践女子大学教授、日本近代文学館常任理事を歴任。1995年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 月山・鳥海山 文春文庫