出版社内容情報
中谷常二[ナカタニジョウジ]
著・文・その他
内容説明
環境破壊を食い止めるには?民主主義ってどんなこと?日本の働き方はどう変わっていくの?など、高校新科目「公共」の授業で活用できる討議事例が満載。現代社会の課題を哲学的・倫理的な視点で読み解いていきます。
目次
A 公共の扉(功利主義―スマホを持っていない人がいてもクラスのSNSグループをつくってよいか;義務論―人に親切にすることは善いことか、また人に親切にすることを強制できるか;公正―目の前にあるケーキをどのように分けたら公平といえるだろうか ほか)
B 現代社会の諸課題 基礎編(環境問題―プラスチックごみによる環境破壊を食い止めるにはどうしたらよいだろうか;ローカルデモクラシー―選挙によって代表者を選ぶことで住民の意志が十分に反映されているといえるか;教育費負担―大学の授業料は誰がどのように負担するべきか ほか)
B’ 現代社会の諸課題 発展編(世代間格差・対立―高齢世代と非高齢世代、さらに将来世代の格差をなくすにはどうしたらよいだろうか;少子高齢化・過疎化―ホームセンターとガソリンスタンドを公費を使って建設・運営してもよいか;財政赤字問題―財政赤字が続く日本が経済破綻しないためどんな政策を考えたらよいだろうか ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トビケ
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先生向けの本なんだろうか。書かれていることは、世の中で生活する上で大事なポイントをついていると思うが、高校生だった頃の自分が深く理解できただろうかも想像すると、なかなかに難しい。また、そもそも経済学的な視野が弱いので、無いものねだりの話が多いのも気になる。It’s the resource allocation, stupid! ということに尽きると思う。その辺を、果たして、世の中に出たことのない学校の先生が教えられるのか。まぁ、考える機会を提供するのは良いとは思うが。モヤモヤするものはある。2024/08/13