出版社内容情報
ル・コルドン・ブルー日本校でお菓子とパン部門の主任教授を長らく勤めたブルーノ・ル デルフシェフによるお菓子本。伝統的な棒つきキャンディをアレンジしたお菓子が静かに流行りはじめています。マカロンもそうであったように、「かわいい、楽しい」はお菓子には欠かせなくなっていることが背景にあります。
本書では、飴だけではなく、クッキー系の生地やムースをチョコレートでコーティングしたもの、マシュマロやパート・ド・フリュイを棒つきで表現したものなどを、多彩な技術を持つブルーノシェフが公開。昔からある棒つきの飴から発想して、広くケーキ、チョコレート、アイスクリーム、糖菓のお菓子の部門で棒つきの飴を提案する書です。
本書の魅力は、なんといってもそのデザインにあります。ル デルフシェフの創作するお菓子のデザインは、よくある欧米風のバタ臭いものではなく、洗練されていて、日本人受けするかわいさを併せ持ったものです。また、色づかいは、フランス人らしい深みのある上品さがあります。
ケーキ店や菓子店の品揃えにシュセットが加われば、その「楽しさ」と「かわいさ」で、店頭がまた活性化することでしょう。プロのみならず、お菓子が大好きな方は、必見の一冊です!
【著者紹介】
Bruno Le Derf (ブルーノ・ル デルフ) フランス、ノルマンディー生まれ。15歳から製菓を学び、3年間の見習い経験を経て、1990年よりガップの「ドミ・デリス」などでパティシエとして働きはじめる。1年間の兵役を務め、レンヌの「ル・デュック」、ストラスブールの「ネゲル」、ブリュッセルの「マイユ」で働く。7年にわたる厳しい遍歴修業後、「コンパニョン・パティシエ・デュ・ドヴォワール(菓子同業者組合)」の一員として認められる。98年に来日。横浜の「ジャン・ミエ」でパティシエ、ショコラティエのシェフに就任。99年からル・コルドン・ブルー日本校でシェフパティシエとして教育の現場にたずさわり、2004年同校のパティスリー、ブランジュリー部門の主任教授となる。豊富な経験を生かし、09年パティスリー、ショコラトリーのコンサルタントとして独立し、国内外で活躍。12年に帰国、ブルターニュにショコラトリーを開業。「世界パティスリー2009」では、チームフランスとして銀メダル、味覚部門において1位を獲得。07年にMOF(フランス最優秀職人)を、ショコラトゥリー?コンフィズリー部門で獲得。
目次
1 パティスリーのシュセット(ショコラ・フランボワーズ;キューブ・オ・シトロン・ヴェール ほか)
2 グラスリーのシュセット(アイスクリーム)(エスキモー・ショコラ・キャラメル;エスキモー・フレーズ・エ・ユズ ほか)
3 ショコラトリーのシュセット(ロッシェ・ファッソン・シュセット;キャラメル・ヴァニーユ・エ・ショコラ ほか)
4 コンフィズリーのシュセット(デ・ユズ・エ・マンダリン;トロワ・フレール ほか)
テンパリング、デコレーション、基本のパーツ