出版社内容情報
新年の江戸。
料理屋わん屋に集う常連たちは、
平穏な日々が続くようにと願いを込めて、開運市を開くことにした。
並ぶのは、災いから逃れた縁起物や神官が祈りを捧げた器だ。準備の最中、
同じように縁起物を売る旅籠の噂が聞こえてきた。
気になり覗いてみるが、とくに変わったところはないようだ。
しかし、その正体を探ると……。
料理人・役人・職人が織りなす人情物語。新章スタート!
内容説明
新年の江戸。料理屋わん屋に集う常連たちは、平穏な日々が続くようにと願いを込めて、開運市を開くことにした。並ぶのは、災いから逃れた縁起物や神官が祈りを捧げた器だ。準備の最中、同じように縁起物を売る旅籠の噂が聞こえてきた。気になり覗いてみるが、とくに変わったところはないようだ。しかし、その正体を探ると…。新章スタート!
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年三重県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。87年にデビュー。音楽、料理、俳句ほか多彩な知識を作風に生かし、時代小説からミステリーやホラー小説なども手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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らび
22
新章といってもこれまでの続きですし、テーマが開運だったのでこれからこれを紡いでいくのでしょうか。人情料理が柱なので胡散臭いこともスラスラ解決。わん屋の手伝いおちさと竜之進の出会いから祝言、新たな店まで一気に進みます。なんの障害もなくお侍と町娘の婚姻が簡単に出来るのは嘘みたいwまあここに出てくる料理の数々が美味しそうなのでそちらを楽しみにしてます。2022/09/21
よっしー
16
タイトルに「新」とありますが、読んだ感じとしては新章が始まったという感じはあまりなく…。最も、わん屋が新しく何かを始めたとかでもないので、仕方がないのかな。円造も少しずつ成長し、わん屋の周辺の人々も良縁に恵まれ…。安定感があるので、気楽に読めるのが良いですね。2023/08/19