内容説明
シェフ高橋は、時代が求める感性を敏感に感受しながら、なおかつ、自らが時代を切り拓く“料理長自己流”の名品を世に送り出し、しかも、販売企画から販売戦略、営業のシステムに至るまで自ら組み立ててきた。逆に言えば、高橋忠之という異能のシェフの世界は、彼が総支配人に就任することで、自己完結できる最後の仕組みを整えたと言ってもよいだろう。
目次
第1章 総料理長を総支配人に登用した異例の人事
第2章 自立を志し、外国に憧れた少年時代
第3章 一五歳の見習いが抱いた大志と学ぶ姿勢
第4章 二〇代に意図して料理長の道を志す
第5章 弱冠二九歳の料理長が断行した革命
第6章 初めての渡仏で直面した自己崩壊の危機
第7章 料理長像をつくりかえる料理長たらん
第8章 時代が求めた“料理長自己流”
第9章 誰が時代の寵児をつくったのか
第10章 「妙不伝」の三文字が迫った新たな覚悟
第11章 料理人は何処から来るのか?何であるのか?何処へ行くのか?