内容説明
「筆跡鑑定」のすべてがわかる小事典。
目次
第1章 筆跡が危ない
第2章 筆跡を生む脳のメカニズム
第3章 筆跡と書
第4章 筆順と筆跡
第5章 筆跡を目で鑑定する
第6章 筆跡をコンピュータで鑑定する
著者等紹介
魚住和晃[ウオズミカズアキ]
昭和21年(1946)生まれ。三重県出身。東京教育大学芸術学科卒。神戸大学大学院国際文科学研究科教授(文字文化形象論)。文学博士。書家としての号は卿山(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空白少女
3
文字文化や書道に富んだ筆者が筆跡鑑定における技術やそこに関わる文字の成り立ちや書き順の関連性について述べている。タイトルから面白そうと感じ手に取ってみたが、筆跡鑑定はおろか文字についてもよく知らなかったので丁寧な解説がされていた本書でよく勉強ができた。 字の乱れは心の乱れと昔習っていた書道の先生が言っていたがまさに心理状態が書かれる文字に現れるし、その他にも器質的な問題から人生において筆跡に変化が生じうることも分かった。2023/02/07
ナツ
1
裁判でも使われる筆跡鑑定が、資格のない筆跡鑑定士によるものだとは…。科学捜査研究所(警察)出身の"自称・筆跡鑑定士"が、検察や警察に有利な鑑定をする可能性を考えると怖い。 本書を読んでいると、むしろ著者があまり信用していない印鑑の方が人目に触れる機会が少ない分、一々鑑定していられない銀行などでは間違いが少ないような気すらしてくる…。サインと印鑑の両方がいいような。 筆順は運筆の関係で決まってると教わったけど、小篆まで字源を求めるとは…興味深いけど、ますます筆順を守る必然性がわからなくなった…(苦笑)2009/10/17
ととむ
0
んー、滅びゆく仕事なんだろな。タイピングの癖で個人鑑定とか出てきそうだ。2013/09/04
あすべる
0
筆跡鑑定についての本。筆跡から相手の性格や傾向を探る手段については、書いてなかった・・・。期待していたものでなかったのが残念。そして、裁判の筆跡鑑定するのにずぶずぶの素人がやってますとかのマジかよと思うような話がちらほらでてきたのがw とりあえず、筆跡鑑定についての諸事情学ぶにはいいんでないかなぁ。2013/07/22
じゅん
0
本書はあくまで「筆跡鑑定」の本であり、文字から相手の性格などを判断する「筆跡診断」や「筆跡占い」の本ではないので注意。私は後者を期待して本書を読破した。著者は単なる筆跡鑑定人ではなく、書道にも通じているため、どのような経緯で現在使われている漢字や仮名が生まれたのかについての解説もあり、書道に関する書物としても十分楽しめると思う。王義之や九成宮醴泉銘という単語を見て、学生時代の書道の時間を懐かしく思い出した。筆跡鑑定の具体的方法を学びたい人などにはあまり役立たないが、書道に興味がある人には楽しめると思う。2013/05/27
-
- 電子書籍
- ドルフィン 3 チャンピオンREDコミ…