出版社内容情報
日本最大の国語辞典『日本国語大辞典第二版』全13巻を巻頭から巻末まで精読。巨大辞典の解剖学的な分析を様々な話題とともに展開。辞書・日本語のすぐれた著書を刊行する著者が、日本最大の国語辞典『日本国語大辞典第二版』全13巻を巻頭から巻末まで精読。この巨大辞典の解剖学的な分析、辞書や日本語の様々な話題や批評を展開する。
今野 真二[コンノシンジ]
著・文・その他
内容説明
総項目数50万、用例数100万収録の日本最大の国語辞典『日本国語大辞典第二版』(全13巻、約2万ページ、小学館刊)。気鋭の日本語学者が、この巨大辞典を巻頭から巻末まで通読し、辞書や日本語をめぐる様々な話題を展開する。
目次
第1章 まず「凡例」をよむ
第2章 見出し
第3章 語釈について
第4章 使用例について
第5章 出典について
第6章 辞書欄・表記欄について
著者等紹介
今野真二[コンノシンジ]
1958年、神奈川県生まれ。高知大学助教授を経て、清泉女子大学教授。日本語学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
93
「OEDを読んだ」という本からこの本を作ってみようと2年間で2万ページを読みとおされたようです。この本についてのむかしの腑分けのような詳細な分析がなされています。国語大辞典はこれ1種類だそうです。広辞苑は中辞典だそうです。私も第二版が出始めた頃に所有していましたが、あまり使わないのと場所をとったので処分してしまいました。この本でまた持ってみたくなりました。2019/04/30
還暦院erk
11
図書館本。著者先生、老視もありそうなお年なのに、この日本国語大辞典全13巻2万ページを一日平均25ページ(以上?)読み進めていったらしいのは凄い。わたし現在、昔から何度も試みては早々に挫折している「辞書読破」を『三省堂現代新国語辞典第六版』で挑戦中なのだが、一日1~2pくらいがやっとだ。小辞典でこれだよ。通読に5年くらいかかっちゃうぞ(泣)。それはともかく、本書は『日本国語大辞典』を「精読」してるレベルの重箱の隅つつきちゃう細かい検討が結構マニアック。辞書ヲタクなら必読かも。2019/04/16
kenitirokikuti
8
小学館の『日本語大辞典』第二版(2000〜2002)の見出しと語釈を通読したもの▲日国初版は1972〜76。活字紙版だったが、刊行後にコンピュータに入力、派生企画のデータベースとした(年代的にパソコン以前である)。第二版については、2006年に全3巻の精選版が刊行され、翌年に日国オンラインに組み込まれた▲見出しは古語・現代語の別なく現代仮名遣いに準ずる(方言はその限りではない)。現代の仕様では、古語については凡例で過去の仮名遣いが確認できる。しかし、反対に古語から対応する現代語を探るのは困難。つづく2020/01/15
はなはな
1
夏井いつきさんおすすめの本として手に取ったものの、無理。ある程度、言語学的な事を学んでいないと楽しめないと思う。 だって、視点が細かすぎるんだもん。 言葉の面白さ学べると期待したのだけど、主旨が違ったみたい。専門家向け?2020/01/18
takao
1
日本国語大辞典(13巻) 2006 精選版(3巻):電子辞書、iOS版 JapanKnowledge 大学で契約、学外からも使える。全文検索可能 2018/12/03