内容説明
東アジアの近代は翻訳語と共に幕を開けた。従来の意訳語研究だけではなく音訳語をも射程に収めることにより、近代中国翻訳語の創造・伝播の諸相があざやかに浮かび上がる。
目次
序論 中国語における東西言語文化交流史研究の諸問題
第1部 近代中国翻訳語研究の方法論(東西言語文化交流からの翻訳語分類;音訳語基礎方言の判定―『新釈地理備考』『瀛環志略』の音訳語)
第2部 近代中国音訳語研究(音訳語における基礎方言シフト―外国国名語形の変化と定着;音訳語における字義の影響―ナポレオンおよびワシントンの音訳語形選択 ほか)
第3部 近代中国意訳語研究(翻訳借用の拡張適用―地名の「翻訳」とその創造者;意訳語の読音における音韻対応上の例外―「砿業」とその読音 ほか)
結び 近代言語文化交流研究構築の視座
著者等紹介
千葉謙悟[チバケンゴ]
1977年熊本市生まれ。仙台市出身。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門は東西言語文化交流史、歴史音韻論。現在、中央大学経済学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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