出版社内容情報
芥川賞作家が書く「本」の楽しいつき合い方、名作読書論。誰もが読んでそうで、読んでいない古今の名作。その描かれた世界が、私たちの生きる現代とどう結びついているのか。読者への新しい知的世界のマップを提供する。
内容説明
ビョーキなほど本の「偏愛者」である作家、大岡玲が体当たりで描く「名作文学」のトリセツ(取扱説明書)全25講。「本と深い仲になる」とは、「自分以外の誰かを生きる」ことであり、「本と友だち」になる経験だ、と著者は説く。神なき時代の弱き人間の姿をピノッキオに重ね合わせ読み解くなど、不朽の名作文学が、生き延びるための知恵として私たちの前に、いまよみがえる!
目次
無垢、友情、そして不屈!
オレたちゃ海賊、ヨー、ホッ、ホー!
『坊っちゃん』て、ほんとに痛快か?
「親」って、ホントに重くて困る
文豪の妻はツライ…でも…
「マザコン」の正しい使用法
自由・平等・友愛
差別を見据える
「現国」嫌いには、ワケがある
「言文一致」は落語から〔ほか〕
著者等紹介
大岡玲[オオオカアキラ]
1958年、東京都生まれ。東京外国語大学外国語学部イタリア語学科卒業。同大学大学院外国語研究科ロマンス系言語学専攻修士課程修了。87年「緑なす眠りの丘」で作家デビュー。89年『黄昏のストーム・シーディング』で三島由紀夫賞を受賞。90年『表層生活』で第102回芥川賞を受賞。小説以外では書評の執筆から映画批評、美術批評、グルメや釣りのエッセイ、また翻訳なども手がけている。2006年より東京経済大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おさむ
ろぶくん
今夜は眠れない
チョコ
Ryuya Matsumoto