内容説明
本書は、近藤誠氏、斎藤建氏とのがん治療論争(「文芸春秋」96年8月号~10月号)を契機として、その後の欧米でのデータや理論背景を含め、外科医の立場から我々のがん治療についての考えをまとめたものです。
目次
1章 新たながん理論(中間理論)の提唱
2章 リンパ節を切除すると、本当に生存率は上昇するのか?
3章 近藤誠氏の主張のルーツを探る
4章 縮小手術の先鞭をつけた乳がん治療の歴史とその論点
5章 大腸がん治療のベストな選択とその論点
6章 胃がん治療のベストな選択とその論点
7章 臨床腫瘍学の欠如した日本のがん治療への疑問
8章 がん検診は有効か?
9章 がん治療論争、解説本を斬る
10章 「対談」もっと知りたいがん治療の選択肢と功罪Q&A(川端英孝;上野貴史)
11章 外科医の立場から見た問題点
12章 がん告知の問題とインフォームド・コンセント
13章 がん治療におけるドグマへの反省と我々の提言
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