内容説明
日本と朝鮮は、地理的に近く、しかも複雑で長い結びつきをもっているにもかかわらず、多くの日本人の意識の中で、朝鮮は決して大きな位置を占めてはいない。国際化が叫ばれる今日において、日本がアジア、世界の中で生きていく上で、韓国・朝鮮との関係をいかに築くかは、21世紀日本の試金石となろう。
目次
序章 朝鮮史を学ぶ意味
第1章 国家形成への道
第2章 三国の成立・発展と加耶諸国
第3章 新羅の朝鮮半島統一と渤海
第4章 高麗の国家と社会
第5章 朝鮮王朝の成立と展開
第6章 対外的危機と近代への模索
第7章 植民地支配と民族運動
第8章 民族分断と朝鮮戦争
第9章 現代世界と南北朝鮮
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
1
’95年刊。北朝鮮を「共和国」と表示。民国建国以前も綺麗言多いが、以降には特に違和感がある。朝鮮戦争を「統一への試み」と評価して良いものだろうか。武力制圧されても仕方ないほど腐敗した李承晩政権ではあったが。政権軍隊の支持無しデモのみでは政権を倒すことはできなかっただろう。軍が北鮮支援するはずはない。「89年光州暴動は革命的行動」とするが、デモの目的は金大中釈放だけか?越境進撃と呼応した蜂起のはずだったのでないか?南北も統一できないで「正しい歴史認識が必要」と要求されてもねえ/『慰安婦強制連行』の欠片もない2012/08/25
John Seikai
0
かなり読み応えのある朝鮮の通史でした。2019/05/25