内容説明
民衆の歴史はゆったりと流れ、力強く変遷する。しかしそれは、何百年も変化がなく、おなじことの繰返しだけが続いていたのでもない。民衆の世界、民衆の歴史を知るということは、それを単調な類型化された図式にあてはめて理解してみせることではなく、そのさまざまな側面と力量に立ち入って見ることでなければならない。民集衆の歴史と生活の息吹きを描く。
目次
序―民衆史における中世(黒田俊雄)
中世社会の展開(高橋昌明)
高揚する民衆社会(佐藤和彦)
中世民衆の生活と論理(黒田俊雄)
庶民の1年と1生(三浦圭一)
終―遠ざかる中世(黒田俊雄)