出版社内容情報
遠藤 遼[エンドウリョウ]
著・文・その他
内容説明
京料理人を志す鹿池咲衣は、東京の実家の定食屋を飛び出して、京都で料理店の採用試験を受けるも、あえなく撃沈。しかも大事なお財布まで落とすなんて…まさに人生どん底とはこのこと。だがそんな中、救いの手を差し伸べたのは、なんと、祇園でおばんざい処を切り盛りする、美しき双子の神さまだったからさあ大変!?ここからが咲衣の人生修行が開幕し―。やることなすことすべてが戸惑いの連続。だけど、神さまたちとの日々を健気に生きる咲衣が掴んだものとはいったい!?
著者等紹介
遠藤遼[エンドウリョウ]
第3回オーバーラップ文庫大賞審査員特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
野のこ
56
いい意味で騙された。4章目で「コーヒーが冷めないうちに」の逆バージョンのような内容に泣かされました。嘘をつく親友に内心?と思いながら読んでたけどこんなオチがあったのか。陽菜ちゃんのお話はハラハラしたけどほっとしました。咲衣と拓哉(意味深な発言を残した弥彦も含めて)の今後も気になるので続編希望です。ちょっとだけ繋がった『京都伏見の平安旅館』も読んでみたい。欲を言えば夢桜さんのスピンオフも読んでみたい。2020/02/14
はつばあば
49
京料理とは言い難いおばんざいですが、双子神様がおっしゃるとおりおばんざいは毎食必要。一流料亭の味が美味しいと思われるのも値段が高いからやんとへそ曲がりの私。伝統の味を伝えるのも店主のたゆまぬ努力の結果。陰で支えてくださる神様は祇園だけに非ず。料理人咲衣・芸妓の夢桜のように切磋琢磨の末に夢とは違う現実に戸惑い悩みがあっても先は長い、どこかで八坂の神様のように手を貸して下さる神様が居て下さるでしょう(^^♪。2022/03/26
hirune
38
【Kindle】軽い感じの表紙と題名の割に内容は1話1話がずいぶん重たい内容で、最終話で全体のまとめとも言えるエピソードではうっかり涙目になっちゃいました💦さすが素戔嗚の息子たちだけあってそんなに明るいわけないかぁ😅触らぬ神に祟りなしかもしれないけど、触れば一筋縄ではいかないけど 意外に面倒見のいい神様たちでした☆2020/04/27
あずとも
6
京都の料理店での就職に失敗した上に財布をなくした主人公がおばんざい屋をやっている双子の神さまに救われて料理修行をしながら色々な人との出会いと別れを通じて人間的にも成長していく話。おばんざいが美味しそうで食べたくなる2019/03/03
カタバミ
3
「神様がいるから」といろいろなことが起こって、みんな前に進んでいきましたが、早苗の体験が何故そうなったのかわからないままだったので知りたかったです。旅館とつながりがあるように書かれていたのでそこにも驚きました。2019/09/04
-
- 和書
- 引用ノ快 竹内銃一郎集成