内容説明
国立国語研究所は創設以来言語の実態調査をその主題の一つとしてきました。ここに発表する研究は、その系列に属するもののうち、言語行動様式に関するものです。言語行動を広く解釈すると、いわゆる言語的行動と、それに伴うあるいは伴わない非言語的行動をも含めなければならないと考えます。両方を総合してはじめて言語行動全体が明らかになります。これは、いわば人間行動全般を言語の側から見たものとなるでしょう。
目次
1 理論編(談話行動論;談話研究の歴史;談話テクストの作成)
2 分析編(研究の方法;発話のうけつぎ;ポーズとイントネーション;声の使い方・調音など;コミュニケーションネットワーク;身振り・動作の現れ方;今後の課題)
3 資料編(資料について;大阪・船場グループ談話テクスト;東京・下町グループ談話テクスト;「談話行動の総合テクスト」について)