出版社内容情報
21世紀におけるアナイス・ニン研究の学術的基盤となる1冊
独自性を放つ稀有な作家アナイス・ニンの文学の魅力、そして、多重で複雑な自己を生きる起動への探究が描かれた意匠を尽くした言葉に遭遇する愉しみを多方面から様々な視点で研究者が伝える。
第1部では、Ana?s Nin Literary Perspectivesから、珠玉の論考を日本語訳で21世紀の現在へと研究の流れをつなげる。第2部は、ヘンリー・ミラー、ヴァージニア・ウルフ、紫式部、H.D.、サルヴァトール・ダリといった作家や芸術家との関わりを視野にいれつつ、ニンの文学性、時代性などの特徴を読み解く。またライフ・ライティングという視点から多面的に解釈する。
内容説明
独自性を放つ稀有な作家アナイス・ニン。その文学の魅力、多重で複雑な自己を生きる起動への探究が描かれた意匠を尽くした言葉に遭遇する愉しみを伝える。
目次
序章 21世紀を進み出した作家アナイス・ニン―新たなる指標へ向けて
第1部 From Ana¨is Nin:Literary Perspectives(審美的な嘘;彼女の独創による二つの都市―『内面の都市』における都市の図像化手法;詩人、アナイス・ニン;セラピーを超えて―オットー・ランクへの持続的な愛情;誕生とジェンダーの言語―男性的/女性的;二つの言語の間で―日本におけるアナイス・ニンも翻訳と需要)
第2部 アナイス・ニンとその文学を読み解く(アナイス・ニンと紫式部―ヘンリー・ミラーにおける;太陽と月―1930年代のヘンリー・ミラーとアナイス・ニン;さえずり機械への頌歌―冥王まさ子と矢川澄子のグリンプス;アナイス・ニンと夢;男性的規範からの決別の夢―『人工の冬』と女性シュルレアリスト ほか)
付録
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- 電子書籍
- 男女逆転身代わり王妃【タテヨミ】30 …