呼び出し

個数:
  • ポイントキャンペーン

呼び出し

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月30日 09時56分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 315p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784384059847
  • NDC分類 943
  • Cコード C0097

出版社内容情報

「私は呼び出しを受けている」。朝の八時前、この告白とともに一人の女性が住まいを出る。一九八〇年代のルーマニア、とあるアパレル縫製工場で働く「私」は、今日は自分に出会いたくないという屈折した気持ちを朝から抱く。国外逃亡の嫌疑をかけられたため、毎回十時きっかりにアルブ少佐の尋問に出頭しなければならならず、今日がまさにその日だ。(訳者あとがきより)

原題:Heute w?r ich mir lieber nicht begegnet(今日は自分に会いたくなかったのに)

あたかも、万華鏡の中に閉じ込められて、覗き見られながら、変転する自らの過去を追想しているかのような「私」。――監視下の窒息的な愛と時間の中に棚引く死の記憶。
推薦帯文 小説家 平野啓一郎氏

内容説明

独裁政権下のルーマニアのある町。毎回10時きっかりの少佐の呼び出しに向かう路面電車の中で「私」の意識に過去の出来事が浮かび上がる。路面電車内で起こる出来事に過去と現在のエピソードが絡み合いながら、物語は進行する。「今日」の自分に出会いたくなかった「私」は新たな『ユリシーズ』を紡ぐ。歴史に翻弄される辺境のマイノリティを描き出す。

著者等紹介

ミュラー,ヘルタ[ミュラー,ヘルタ] [M¨uller,Herta]
1953年、ルーマニア・ニッキードルフ生まれのドイツ語作家。1987年にベルリンに移住。2009年にノーベル文学賞を受賞するほか、『心獣』によってドイツ国内で1994年にクライスト賞、ドイツ国外で1998年にIMPAC国際ダブリン文学賞を受賞するなど、多数の文学賞を受賞し続けている

小黒康正[オグロヤスマサ]
1964年生まれ。北海道小樽市出身。博士(文学)。ドイツ・ミュンヘン大学日本センター講師を経て、九州大学大学院人文科学研究院教授(ドイツ文学)

〓村俊典[タカムラシュンスケ]
1992年生まれ。宮崎県宮崎市出身。修士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

47
「難解」という感想を見かけることの多い作家、ヘルタ・ミュラーに初挑戦。こちらは代表作最後の邦訳とのこと。この作品は、個々の文章が読み解きづらいというわけではないが、非線形の物語構造が複雑極まりなく、慣れるまでにかなりの時間を要する。乱反射する思索と記憶、暴力と死が横溢するエピソードに疲弊した。これは再読必須だろう。解説が割と充実しているのがありがたい。しかし、小規模出版社にありがちの誤字脱字が頻繁に見られるのは残念だ。機会があれば他の作品にも挑戦してみようと思う。2022/06/05

けんさん

28
『東欧のどんよりした空気感漂う…行ったことないけど』 ルーマニア出身のノーベル文学賞受賞作家。 呼び出しに向かうまでの2時間の中に、東欧風の暗く重たい雰囲気の回想シーンが挟み込まれる。何度も迷子になりながらも、なんとか読了!2022/08/13

ののまる

4
ルーマニアの情勢に疎いのだけど、この不穏な空気ったら。2023/12/27

中海

2
ルーマニア生まれで独特のアイデンティティを持つ作者の 世の中に対する恨みつらみ。もがいてもどうにもならない。物語は二時間位で、全てある女性の回想。そこに生まれて、独自の文化を持つ。それだけで何故こんなにも息苦しいのか。他国に住む我々には理解できない。しかし作者の伝えたいことは「あたしってこんなに可哀想」とかではけしてないと思う。世の中はしんどく、容赦なく、不公平で、ただの人間だとしても当然セクハラパワハラがあり、それに甘んじなくてはいけないのはなんでだ!?というような叫びが伝わる。2023/01/05

瀬希瑞 世季子

2
暴力と死の記憶を喚起させるイメージの連続。私の経験によって与えられた/与えられてしまった事物の重みがすべてを支配している。2022/07/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19647964
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。