出版社内容情報
ドイツ語界の泰斗、関口存男の『関口存男著作集』より、日本語からドイツ語への翻訳に関する、漫談形式の記事を抜粋。三修社『関口存男著作集』より、日本語からドイツ語への翻訳に関する、漫談形式の記事を選んで一冊にまとめた。
皮肉屋でクセが強いけれどもユーモアたっぷりの「先生」と、和文独訳の難問にくらいついていく「生徒」たちとの丁々発止のやりとり、「大先生」と「小先生」との会話など、教室での様子を髣髴させる文章は、演劇に造詣の深い著者ならでは。楽しい読み物としての側面もさることながら、外国語で表現するにはどうすればよいのか、そもそも外国語に移すとはどういうことなのか、ドイツ語界の泰斗、関口存男の言語観や人間観をも垣間見ることのできる一冊。
収録記事
・和文独訳漫談集(1958年1月20日初刷)
・和文独訳漫談 雨傘論(『獨文評論』1935年5月号)
・和文独訳漫談 またしても形容詞の語尾(『獨文評論』1935年6月号)
・高級文法 彼奴は誠意がない[1](『獨語文化』1941年7月号)
・高級文法 彼奴は誠意がない[2](『獨語文化』1941年8月号)
関口存男[セキグチツギオ]
著・文・その他
目次
和文独訳漫談集(Etwas Neuesその他;警戒のVor;名詞の前の形容句;知名の地名;準否定詞の用法;おめでとうございます;Gehenとhingehen;「仮定強調」という現象 ほか)
和文獨譯漫談 雨傘論
和文獨譯漫談 またしても形容詞の語尾
高級文法 彼奴は誠意がない
著者等紹介
関口存男[セキグチツギオ]
1894年、兵庫県姫路市生まれ。1915年、陸軍士官学校卒業(第27期)。1919年、上智大学哲学科卒業。上智大学在学中、青山杉作、村田実、木村修吉郎らと劇団「踏路社」を創立。同時期、アテネ・フランセにてフランス語とラテン語の教授を務める。大学卒業後は、外務省大臣官房翻訳課勤務。1933‐1944年、法政大学教授。辞職後、1945年まで外務省ドイツ語中等科教官。1945‐1948年、長野県西筑摩郡吾妻村妻籠に疎開。日本初の表彰公民館となる妻籠公民館の運動を支え、村の青年たちに演劇指導を行なう。1950年からは、高田外国語学校、慶應外国語学校、慶應義塾大学、早稲田大学などでドイツ語教師として教鞭を執る。『基礎ドイツ語』ほか複数の語学雑誌を主宰、NHKラジオドイツ語講座の講師も務める。1958年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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