出版社内容情報
ドイツ人の考え方と価値観を歴史的・文化的背景から読み解き、さまざまな変化に対処していく姿を描く。第1章は日常から社会の多様性を取り上げ、彼らの信条や価値観を探る。第2章では連邦共和国、キリスト教文化、社会福祉国家、多民族国家、EUをキーワードに解説。
目次
第1章 ドイツ人の暮らしと信条(平均的ドイツ人とは;国土と言葉;町と住まい;食生活;教育と資格;ドイツ人の働き方;環境が大切)
第2章 ドイツを深く理解するためのキーワード(連邦共和国;キリスト教文化;社会福祉国家;多民族国家;EUの中のドイツ)
著者等紹介
岩村偉史[イワムラヒデフミ]
早稲田大学大学院文学研究科博士前期課程修了。1980年~82年ハイデルベルク大学およびデュッセルドルフ大学に留学。1982年~85年ノルトライン・ヴェストファーレン州立日本語研究所研究員・講師。1986年~2016年在日ドイツ連邦共和国大使館勤務(安全保障、労働・社会保障問題担当)。成蹊大学非常勤講師兼任。現在、八王子市文化芸術振興評議会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かずぼう
30
将来のドイツ移住のために。Deutschland verstehen 移民、EU、ドイツ人の考え方がとてもよく分かったが、内容が濃すぎて読むのに苦労した。著者は、さすがにドイツ大使館勤務だけはある EUでは、南北問題があるとか、堅実な北側(ドイツ、スカンジナビア諸国、オランダ)と楽天的な南側(地中海沿岸諸国)、まあ想像出来る。2023/10/21
たろーたん
3
アンケートによると、ドイツ人が一番大切になもののは我が家と自由時間が断トツの一位と二位らしい(英国はこれが入れ替わる、フランス人は一位がお金、イタリア人は一位が出世らしい)。ドイツ人の給与額の中央値は税込みで約3209ユーロ(約41万7000円)と高いが、ドイツ人はボーナスがなく、せいぜい夏に支給される休暇手当と冬のクリスマス手当(給与一ヶ月分)で、手取りは税込み給与の60%以下だ。なお退職金もない。また、ドイツ人はヨーロッパの中でも有名な現金信奉者で、クレジットカードはあまり信用しておらず、(続)2023/10/24