出版社内容情報
「第三勢力の心理学」と命名したマズロー教授の学説は各界に影響を与えている。本書は教授の著書、報告、随筆、論文、講演をもとにして、その思想を、心理学の専門外の人にもわかりやすく解説。●第一部/第一章 歴史的展望/第二章 第三勢力/第三章 自己実現の研究/第四章 基本的欲求に関する理論/第五章 人間の可能性/第六章 心理学的成長/第七章 第三勢力の教育論/第八章 精神的病気/第九章 療法/第一〇章 価値/第一一章 自己実現の経営/第一二章 第三勢力と社会改革/第一三章 協同社会/第二部/第一四章 精神的健康/第一五章 犯罪・非行・中毒/第一六章 教育と個人の可能性/第一七章 企業と産業
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コウメ
61
もっとも現代の心理学に近い心理学「マズロー心理学」。マズローは「人間性」を主題とした心理学であり、人間の精神的健康に的を置いた。/第3の心理学と言われており、「フロイト理論」や「行動主義理論」と明確に区別するためにマズロー自らによってつけられた。/フロイトの研究を批判!フロイトが幸福や精神的健康といった人間の積極的性質よりも、神経症や精神」の患者に集中するあまり、不健康で病的な側面に関心を寄せずきたことに批判。精神の病気を理解する上においても、まず精神の健康に関する理解が大前提であることをマズローは主張!2020/04/22
Yasutaka Hori
3
マズローの5段階欲求に限らず、「言葉は知っているけど、本当に理解している?」というものって結構ある気がしており、ホワイトスペース戦略、ブルーオーシャン戦略、ピーターの法則もろもろ。それにしてもいきなりこの本はさすがに難しかったな笑 自己実現する人間はうかがい難い混乱した現実をより正確に見極めることができる。そして謙遜を持っている。健康な人間は他人を助けることの中に幸福を見出す、つまり自分にも益するという意味で利己的。なるほど!カーネギーも、「人に何かをしてあげたということで自分も満足する」と言っていたな。2019/07/01
Uzundk
2
大変わかりやすかった。マズロー氏本人の著作よりもまずこれを読む方が良い。第三勢力とは、フロイト主義や行動主義が注意を払ってこなかった人間の長所、愛や正義思いやりなど人間の可能性について重点を置いて考えるという姿勢のこと。昭和47年の著作にもかかわらず、未だにこれらの実践が出来ていない会社、社会人が多くあることを残念に思う。現代は幸せだ、"生存のためだけ"の労働から私達は解放されている。ケインズの言葉のとおり人は人生の目的を真剣に考えて、個人の幸せと社会貢献の両立を果たさなければならない段階だと感じている2014/09/07
marmot
2
これは好きな本。良書2011/04/25
SKH
0
★★★★☆/198X。
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