内容説明
1998年2月19日、衝撃の自殺!在日ゆえか、日本社会の闇ゆえか。
目次
1 隠された実像―闘う改革派(石原慎太郎派の選挙妨害事件;法と正義は我にあり;平成の龍馬;改革派の誕生;覇者;企業献金ゼロ、クリーンな選挙;「彼はカリスマであった」)
2 思想と行動―改革はどこでねじれたのか(根っからの自由民主主義者;日本の危機;自民党政治の建て直し;小沢流改革の虚と実;石原慎太郎氏に都知事の資格ありや;岐路に立つ日本、三つの関門;保守再生の道筋)
3 改革派代議士の死―だれが新井将敬を殺したのか(追い落としのシナリオ;命で読ったメッセージ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
千本通り
2
新井将敬といっても現在知っている人はどれだけいるだろうか? 30年前の現在問題となっている政治資金規正法の改正に尽力した政治家だった。 前半は主に新井氏の紹介記事、中盤は小沢一郎と石原慎太郎への批判、最後は死に追いやられるまでの経緯が書かれている。 自決したのは「借名口座という不透明な株取引に手を染めた新井が、検察の思惑、日興証券幹部らの保身、マスコミ・週刊誌の捜査当局との馴れ合いや横並び習癖、自民党の派閥政治が複合的に絡みあった排除の論理に足をすくわれたというのが真相であろう」と作者は結論付ける。 2024/03/01
MoM.
1
新井氏について詳細な情報が得れるだろう、と同氏に関して無知であった為に読んだ一冊でしたが、著者の思想が色濃く、途中読みづらさも感じました。石原慎太郎氏、小沢一郎氏への個人的な嫌悪感があるようなのですが、わざわざ章だてしてまで書き連ねる必要があるのか、新井氏の情報が知りたかったので同氏に関する二つの章などには疑問も感じました。ともあれ、選挙の裏の仕組みなども知れる一冊でした。2012/01/31