出版社内容情報
日本による侵略・占領期に行われた、韓国文化財の略奪と毀損に関する資料集。日本 の学者の論文、関連記事、公文書などを収録した『日帝期文化財被害資料』(1973 年、黄壽永博士編)の増補改訂版。
韓国文化財の返還は、過去・現在を貫き、未来に向けて解くべき課題である。
欧米が世界を植民地としていた時代、そこでの文化財の略奪はその象徴であったし、そのことへの反省もありませんでした。しかし、古代エジプト、ギリシャ、南米インカ帝国の遺跡などが続々と元来あった場所に返還されています。「欧米が世界を侵略したのだから、日本の侵略も正当だ」という詭弁は今や世界中で通じないでしょう。黄壽永先生(本資料集の執筆者)が文化財返還問題の先頭に立った時は、まだこのような世界的潮流が起きていなかったのですが、黄先生の粘り強い努力が今日の土壌を作る契機になったと思います。本資料集の発行から40年以上という長い歳月が流れましたが、今もこの資料が持つ意味は限りなく重いと思います。(韓国・朝鮮文化財返還問題連絡会議 世話人・李洋秀)
カラー口絵16頁
?、資 料
?、古墳とその出土品
?、陶 瓷
?、彫 刻
?、建 造 物
?、典 籍
?、絵 画?、石造物(塔、浮屠)
?、工芸(鐘、玉燈、耳飾)
?、その他
特別付録 谷井済一『朝鮮通信』、考古学雑誌連載、古蹟調査関連人物解説
参考文献
索引
黄 壽永[ファン スヨン]
編集
李 洋秀[イ ヤンス]
著・文・その他
李 素玲[イ ソヨン]
著・文・その他
内容説明
日本による侵略・強制占領期に行われた、韓国文化財の略奪と毀損に関する日本の学者の論文、関連記事、公文書などを収録した『日帝期文化財被害資料』(1973年黄壽永博士編)の増補改訂版。韓国文化財の返還は、過去・現在を貫き、未来に向けて解くべき課題である。
目次
1 資料
2 古墳とその出土品
3 陶瓷
4 彫刻
5 建造物
6 典籍
7 絵画
8 石造物(塔、浮屠)
9 工芸(鐘、玉燈、耳飾)
10 その他
著者等紹介
黄壽永[コウジュエイ]
1918~2011。前国立中央博物館長、前東国大学総長第一世代美術史学者だった高裕燮(1904~1944)の門下生で奏弘燮、崔淳雨と共に「開城出身美術史学者三人衆」のうちの一人と指折られる。1958年から1965年まで韓日会談文化財小委員会で委員・代表として活動した
李洋秀[リヨウシュウ]
韓国・朝鮮文化財返環問題連絡会議世話人
李素玲[リソレイ]
東京・高麗博物館理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。