出版社内容情報
古代において、歌は詠み人の願いを実現する力があると信じられていた。
嘘を詠めばそれが現実になってしまう・・・だから古代の人々は、
心からの願いや思いを歌に託したのだ・・・まえがきより
『日本書紀』によると、天智天皇も天武天皇も「病死」とされているが、
『万葉集』記載のふたりの皇后の挽歌を丁寧に分析すると、いずれも「暗殺」されたことがうかがえる。
時代は7世紀後半。天皇一族の血なまぐさい権力闘争が浮かび上がる・・・
第一部 天智天皇は山科野で暗殺された
第1章 天皇が木旗の上を通う
第2章 ささなみの大山守
第3章 額田王の心
第4章 大海人が攻めて来る
第5章 『扶桑略記』の史実
第6章 日本書紀の読み替え
第7章 下手な言い訳
第8章 天皇の病気の実態
第9章 暗殺者の名前
第10章 日本書紀が語る?真実?とは
第二部 天武天皇は皇子達に命を奪われた
第1章 証言者は皇后ただ一人
第2章 燃える火を裹む
第3章 青雲の星離り行き
第4章 「あを」と「青」
第5章 「あをくも」は枕詞
第6章 「あをくも」と皇子達
第7章 非現実的な言葉
第8章 ?悪質な?読み替え
第9章 「不安」と「不和」
第10章 天皇と皇子達の確執
第11章 天皇の命を奪った理由
第12章 挽歌の詠み人は皇后一人
第三部 悲劇の皇子の心の叫び
第1章 無実だった大津皇子
第2章 大伯皇女の嘆き
第3章 有間皇子の悲劇
立美 洋[タツミ ヒロシ]
著・文・その他
内容説明
日本書紀は真実を隠せない!皇后たちの挽歌解読で浮かび上がった、秘められた歴史の真相!
目次
第1部 天智天皇は山科野で暗殺された(天皇が木旗の上を通う;ささなみの大山守;額田王の心;大海人が攻めて来る;『扶桑略記』の史実 ほか)
第2部 天武天皇は皇子達に命を奪われた(証言者は皇后ただ一人;燃える火を〓(つつ)む
青雲の星離り行き
「あを」と「青」
「あをくも」は枕詞 ほか)
第3部 悲劇の皇子の心の叫び(無実だった大津皇子;大伯皇女の嘆き;有間皇子の悲劇)
著者等紹介
立美洋[タツミヒロシ]
1940年生まれ。東京教育大学卒業。レコード会社の洋楽ディレクターを経て、編集プロダクション・立美事務所を設立。取材・執筆・編集・校正に従事。小学館、NHK出版、世界文化社、山と溪谷社などで、様々な実用書やテレビ番組のテキスト、旅のガイド、茶道に至る幅広い分野で活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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