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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
27
松浦武四郎は北海道の名付親。彼は江戸時代末に北海道の内陸部をくまなく探索し、アイヌの人々に心を寄せた人物です。彼が生涯のほとんどを、旅に費やした稀有な人物だったこと、アイヌの人々が虐げられ搾取されている事を告発したこと、アイヌの文化を記録し紹介した事等を知りました。後書きで紹介された彼の言葉も心に残りました。以下引用。「金もいらず、名もいらず、いのちもいらないような人間でなければ、本当にすぐれた大仕事はできないものだ。」この本は、さ・え・ら書房から、昭和48年に出版された、「日本史の目」全10巻中の一冊。2018/12/07
chiaki
20
幕末の混乱期に生き、時代に翻弄されながらも地位や名誉、権力に流されずこだわらず…。欲を持たず、己の信念のままに旅を続け、記録出版し、いりまめをこよなく愛する武四郎が魅力的でたまらない。本書は武四郎が残した多くの記録を元に書かれた昭和48年出版の児童書で、所々に武四郎が描いた『蝦夷漫画』や数々の『日誌』類からの絵も掲載されており、とても貴重な1冊!武四郎の旅には多くの人の支えがあったことを痛感すると同時に、何より武四郎の人柄が皆の心を打ち、そうさせたんだなぁと思わずにはいられませんでした。2024/07/25
宇宙猫
18
★★★★ 蝦夷地やアイヌの調査・研究に尽くした松浦武四郎の生涯。出家したり日本中を歩き回ったり型破り。一人で膨大な調査を行ったのは牧野富太郎を彷彿とさせるけど、裕福ではなく"てん刻"で稼いだりしながら活動したり、政府に招聘されるところが人柄の違いなのかな。アイヌが虐げられる様子は、伝えていくべき内容だと思う。2024/01/16
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