内容説明
通称スコットランドヤードで親しまれるロンドン警視庁は、社会の中でその役割をどう果たしてきたか。大ロンドン圏の街頭、河川、鉄道で活躍するお巡りさんたちの追跡取材に加え、凶悪犯罪の横行や社会環境の悪化など、ロンドンの抱える病巣などとジレンマも描きだす。
目次
1 スコットランドヤード誕生(正義の味方フィールディング一派―ロンドン警察のさきがけ;ピール卿の治安対策―ロンドン警視庁の確立)
2 ロンドンのお巡りさん(警察官のタマゴ―養成所から街頭へ;テムズ河川警察―船上のポリスたち;鉄道警察官―地下鉄犯罪を追って;ハンドラー―警察犬との二人三脚)
3 ロンドン犯罪地図(事件現場へ急行せよ―パトカー同乗記;ヤードに銃は必要か―転機にたつ非武装主義;犯罪につながる社会状況―ホームレスとチャイルドライン;ブラック・ミュージアム―悪事資料館)
4 暮らしのなかの警察(郊外のお巡りさん;ボランティア警察官)
ロンドン警視庁警察官募集要項
警察官の会話教室テキスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青縁眼鏡
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英国の警察制度を勉強したいのだが、なかなかいい本がありません。2011/05/28
印度 洋一郎
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著者は毎日放送国際部部長で、1980年代半ばにBBC日本語部に出向していた際に取材したロンドン警視庁の取材原稿をまとめた本。ロンドン警視庁、いわゆるスコットランドヤード(元々は最初に本部が置かれた地名。警視庁を桜田門と呼ぶようなもの)の簡単な歴史から、イギリスの警察制度を制度全体へ俯瞰的視点からパトロール警官やパトカー、訓練学校といった現場の密着取材など、80年代のイギリスの警察がビビッドに垣間見える。イギリス社会には元々「住民が自ら町を守る」意識が強いという伝統に基づき、市民と警官の独特の距離感がある。2024/10/22
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