出版社内容情報
女性活躍推進はどの企業も取り組む必須課題だ。その先進企業である資生堂が行った働き方改革に注目が集まった。子育て女性に配慮するだけでなく、キャリアアップを促すもの。「女性にやさしい」だけではない次のステージで何が必要か。
内容説明
子育てしながらもキャリアをあきらめたくない。そんな思いをかなえるために、働く女性、職場、上司、そして夫…。日本社会はどう変わらなければならないのか。先進企業はもう始めている。働き方改革をするためのポイントがここにある!
目次
第1章 いま、働く女性が直面すること
第2章 男性が変わらなければ
第3章 経営者とダイバーシティー
第4章 女性もチャンスがほしい
第5章 管理職の意識を変える
第6章 女性の社会進出と男性の家庭進出
著者等紹介
大沢真知子[オオサワマチコ]
日本女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒデミン@もも
52
資生堂ショックという言葉はAERAから生まれたとは知らなかった。少子高齢化に向けて女性の活躍の場を求められているのはわかってるが、女子が多勢の職場だと、女性の敵は女性みたいな感じに扱われて嫌な感じ。AERA編集部もいつの間にか女性が多勢の職場となったことに時代を感じた。この本で語られる女性の話を聞いていると、格差が広がる現実が見える。が、上の人達が頑張ってきてくれたからこそ、女性が働きやすい職場が育ちつつあるのだと思う。2016/07/09
katoyann
19
「資生堂ショック」と呼ばれる女性の働き方改革に関するシンポジウムと今後の日本が女性の活躍推進のために取るべき施策について論じた論稿から成る。資生堂は、社員の8割を女性が占める大企業であり、比較的両立支援に力を入れていたが時短勤務の見直しを図り、土日の出勤を求めるようになった。この改革は社会的には批判されたが、本書ではこれを「均等推進」として評価している。シンポジウムは、男性の管理職が均等推進施策を論じるところに違和感があったが、大沢真知子の論稿は長時間労働の削減という明確な論旨があり、勉強になった。
kumaboo
6
著者のものなのか一般論なのか「女性って○○だよね」というプロトタイプがやや気になるが、女性も大黒柱として働くことの大切さが強く主張されている。いわゆる"資生堂ショック"は会社が女性にやさしくなくなったのではない。"女性活躍"を働きがいや成長にシフトさせる次のフェーズに進める上での第一歩であった。以前ワーママに「私も事前に調整したら飲み会行けますよ」と言われたことを思い出した。知らないうちに女の自分が女性を型にはめていたことを反省している。2020/03/19
エリザベス
2
あとがきの「もう一度、この国の働き方が変わる方向に、諦めずに賭けてみませんか」に、感動しました。2019/04/13
yuka
2
◆◆◆女性のキャリア形成の為の資料。図書館本にて読了。書き込み用に購入しよう。※出産や育児等で、産休や時短勤務を余儀なくされる女性のキャリア形成。リカレント(学び直し)や成長の為の自己投資、主体的・能動的なキャアリア形成により補える部分もあるように感じた。それをどう伝えていくのかが、私たちキャリアコンサルタントの役割の一つかもしれない。2018/08/15