ルーマニア・二つの革命―「不毛な世代」のわが体験

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ルーマニア・二つの革命―「不毛な世代」のわが体験

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784377309591
  • NDC分類 312.391
  • Cコード C0331

内容説明

スターリン主義と、チャウシェスク独裁倒しの二つの革命に参加した救国戦線のリーダーが、風変わりな政治的変転の渦中での波乱の経験と胸中を明かした回想録。

目次

なぜ独裁が許されたか
挫折した東欧近代化
1 最初の革命―共産党支配の内幕(国王と共産党の奇妙な共謀―ユニークな歴史的事件;社会変革への目覚め―父の破産を契機にして;スターリンを心の支えに―イデオロギーへの信仰;民族主義派の巻き返し―駆逐されるモスクワ帰り;ワシントンの赤い大使)
2 ルーマニア革命―チャウシェスクの転落(知性なき独裁者夫婦―科学技術革命への敵意;口火を切った「六人の書簡」―西側への苦心のメッセージ;テレビ革命の舞台裏―ティミショアラからブカレストへ;救国戦線の光と影―追及を逃れた秘密警察)
二つの革命が残したもの

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

3
著者は戦前から共産党に参加した古参党員で、戦後の共産化の後にはその政権の一翼を担い、民主革命後も救国戦線政府に参加した、ルーマニア政界の古老とでもいう人物。共産化の過程での党内抗争、ゲオルギュ・デジ政権下の大使としてのアメリカ生活、そして若手の党幹部だったチャウシェスクとの対立と軟禁、革命の過程とあまり知られぬルーマニアの戦後史の逸話が語られていく。著者はデジには尊敬の念があったが、チャウシェスクに対しては「論文を書けば、句読点も打てない無学な農民」と手厳しく、妻のエレナも権力の亡者として非難している。 2021/06/09

チェ・ロ

1
ルーマニアの民主化を指導した幹部の2つの革命(戦後の社会主義革命とチャウシェスク失脚を導いた革命)を語ります。ルーマニアについてはあの銃殺刑が衝撃的でしたがそれ以外は何も知らなかったので、いやはや面白かった。2015/04/12

kk

0
ゲオルギュ・デジの側近である共産党幹部の筆による社会主義時代のルーマニア批評。体制側の当事者でもあることから、本人でしか知りえないエピソードが盛りだくさんでけっこいおもしろい。2014/10/05

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