内容説明
パレスチナは誰の地か。パレスチナ難民とは何か―パレスチナは“有史以来”アラブの地という神話を、根底から覆す衝撃の問題作。気鋭の女性ジャーナリスト・歴史家で、アメリカの中東政策の決定過程にも関与してきた著者が、7年の歳月をかけ、もつれた糸を解くように、紛争の真の構図を歴史的に開示してみせた本書は、「ピーターズ事件」と呼ばれる大反響を、世界的に呼び起こした。
目次
1 中東のユダヤ難民―その発生と流出(ユダヤ人への誘い―アラブからの帰国招請;アラブ世界のユダヤ人;イデオロギーとレトリック;来年はエルサレムで;帰国招請への拒絶―ユダヤ難民の証言;離散―アラブ・ユダヤ社会の崩壊)
2 ユダヤ人は有史以来―初期の聖地住民(犠牲の地、パレスチナ;聖地のデヒミたち;オスマン帝国のユダヤ人)
3 パレスチナは誰の地か―人口移動の真相(「パレスチナ」をめぐる誤解;アラブ人の域内移動)
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