バルカン歴史と現在―民族主義の政治文化

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バルカン歴史と現在―民族主義の政治文化

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  • サイズ B6判/ページ数 491p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784377110159
  • NDC分類 239
  • Cコード C0036

内容説明

「オスマンのくびき」、キリスト教国としての独立、列強への隷属、ファシズムの席巻と共産主義の呪縛、そして―。宗教と言語が錯綜し、大国に蹂躙され、民族の覚醒と相剋に揺れ続けたバルカン史の、矛盾に満ちた全貌活写の決定版。

目次

新たな民族主義の時代に
バルカン史の教訓
ナポレオンの東方征服
1章 セルビア人とギリシャ人の反乱―オスマン支配への抵抗
2章 オスマン改革とバルカン民族主義―最初の二つの東方危機
3章 キリスト教国としての独立―第三の東方危機
4章 キリスト教国の確立と抵抗―ブルガリア、セルビア、ギリシャ、ルーマニア
5章 大国の隷属下のバルカン―ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、マケドニア、アルバニア
6章 ヨーロッパの火薬庫バルカン―バルカン戦争と第一次世界大戦
7章 国民国家の成立と挫折―両大戦間のバルカン
8章 ヒトラーとスターリンの間で―第二次世界大戦下のバルカン
9章 20世紀の決算―共産主義の勝利と崩壊
東西のはざま・バルカン半島

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

16
19世紀以降のバルカン諸国を総括した作品であり、多様な民族や恣意的な国境制定、大国の思惑等による紛争の歴史がわかりました。内容としてはざっくりと纏まっているように思いますが、名前が覚えにくくまた訳が合わなかったのでなかなか読み進めず、時間がかかりました。2021/03/10

印度 洋一郎

3
オスマン帝国支配下にあったヨーロッパという概念で総括する「バルカン」の18世紀末のナポレオン軍のバルカン介入から冷戦終結後の1991年初頭までの約二世紀間の歴史。オスマン統治下で「国民」の形成が出来ず、やがてその支配が動揺すると人々の意識が「民族」として勃興する。欧州列強のそれぞれの利害の絡んだ介入によって、19世紀後半から次々と独立を果たしていくものの、その後は独立した民族同士が領土を巡って相争う。20世紀には二度の世界大戦と冷戦に翻弄され、なかなか安定化に至らない。独立後も歴史的に絡み合う関係が続く。2021/07/05

シベリア研修所

0
バルカン半島の近現代史の概説書。最初の方はオスマン帝国の制度について知らないと読み進めるのがつらい気がする。もうちょっと図や地図があった方が良かったかも。別の地図が必須。2012/03/13

やまだ

0
文章が直訳的過ぎて内容が取りづらかった。非常に概略的だった印象。2011/11/16

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