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内容説明
鶴橋の旨味が全部味わえる。稀有な歴史と多様な文化が交流し、人情あふれる街が生まれた。“商店街の元気”を描く。
目次
第1章 建物疎開が残した「傷跡」
第2章 鶴橋闇市
第3章 商店街のあけぼの
第4章 鶴橋へ行けばなんでも揃う
第5章 幻の再開発計画
第6章 コリアンフードタウン
終章 衰退とのたたかい
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さすらいのアリクイ
9
大阪の商業地域・鶴橋の成り立ちと商売の栄枯盛衰が書いてある本。無茶苦茶面白かったですねえ。戦時中の強制疎開によって鶴橋の民家が倒され空き地ができ、戦争終了後まもなくその空き地に闇市が生まれたと。闇市関係者と警察との攻防、闇市から商店街への変化、鶴橋駅周辺の再開発でビルを建てようという案があったことや、今の焼き肉・キムチの街のイメージは昭和50年代以降マスコミが取り上げるようになったことがきっかけで…など。鶴橋の街の変化と時代の変化が絡みあって読みごたえがあります。鶴橋が鶴橋になるまでが書いてある本。2020/01/26
乱読家 護る会支持!
5
ディープな大阪を知りたい友人たちに、僕がご紹介することがおおいのが、「鶴橋駅周辺の商店街」と「飛田新地〜釜ヶ崎」。 鶴橋商店街に初めて行かれた方は、こんな街か日本に残っていたのかと驚かれる方が多い。 年末年始に行くと、狭い通路に人がごった返して、なかなか前には進めない。 JR環状線、近鉄線、地下鉄が交差する鶴橋駅は、立地条件から行けば、梅田、天王寺、難波と肩を並べる繁華街になってもおかしくなかった。 特に梅田は闇市からの経営者を四つの駅前ビルに移転させるなどで、都市再開発をし続けている。2021/04/12
6 - hey
1
鶴橋がコリアンタウンだというイメージはここ30年の歴史で、戦前は殺風景なところだったらしい。それが戦後に国鉄城東線、近鉄奈良線・大阪線が集結する地の利を生かして闇市として発展した。2012/12/02