日本の高校―成功と代償

日本の高校―成功と代償

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  • サイズ B6判/ページ数 381p/高さ 19X14cm
  • 商品コード 9784377107777
  • NDC分類 376.4
  • Cコード C0337

内容説明

著者は、典型的公立校、エリート私立校、定時制校、伝統校、商業高校の五つの異なるタイプの日本の高校を1年間フィールドワークし、追跡調査を行なった。そして、その相互比較から日本の社会的不平等の構造を、その共通性から国民文化と学校文化の特徴を、さらには高校体験が日本人の性格形成に及ぼす影響までを、明らかにしている。小学校で培われた平等主義の価値観が、序列的な高校でどう変質していくのか―大平正芳記念賞など受賞の労作。

目次

高校教育への総合的アプローチ―プロローグ
1 社会的・歴史的背景―実態と分析(五つの高等学校;大学入試―高校教育への制約;高校の社会生態学)
2 高校教育の現場―生徒の原体験(空間と時間のデザイン;学校組織と人間関係;教育現場と政治;授業と教科書の世界;高校生のライフスタイル)
高校教育のめざすもの―結び

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

那由田 忠

6
 70年代半ばの日本の高校生がどのような学校生活をしていたかがよくわかる、アメリカ人の文化人類学的報告。神戸市の多様な5校に一年間フィールドワークをして83年に出版された。授業のあり方について「学びて思わざれば則ち罔し」を引用し、思考を重視しないことを批判している。灘では討論が始まることがあるが、この力量が、東京大学などの入学試験合格に役立つことはないと述べ、バランスのとれた思考の才覚に長けることが重視されると。米国の若者が家の外で仲間と長時間遊ぶのに、日本の若者は少数の仲間と短時間つきあうだけと指摘。2014/07/11

Toshi_S s2

1
教育社会学の古典でAmazonではもう品切れだが、マーケットプレイスでは安価で買える。中身についてはアメリカ人がよくここまで調べたなと感心させられる。なかでも灘高でのフィールド調査の記述が興味深い。2011/09/08

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