内容説明
再生可能エネルギー社会の構築は人類の絶対的義務。ドイツを脱原発に踏み切らせた理論と政治的葛藤を描く。
目次
エネルギーシフト―究極の挑戦目標
第1部 現状把握(再生可能エネルギーに代わるものはない―長らく排除されてきた自然法則の命法;先送り戦略とその心理―無気力、モラトリアム、(非)自主的連携
スーパーグリッド、または疑似進歩という足枷―新たな巨大事業「デザーテック・プロジェクト」と「北海プロジェクト」)
第2部 人類、全部門、科学技術を一〇〇%再生可能エネルギーに(加速化―技術万能主義の長期経済計画に代わる、再生可能エネルギーの自由な発展;生産的想像力―経済命法としてのエネルギーシフト;「アジェンダ21」の再履行―エネルギーシフトのための世界連邦構想の提案;価値決定―エネルギー経済主義の代わりに社会倫理を)
著者等紹介
シェーア,ヘルマン[シェーア,ヘルマン][Scheer,Hermann]
1944年生まれ、2010年没。1980年以降、ドイツ連邦議会議員(社会民主党所属)。大学で政治学、法学、経済学を学び、ベルリン自由大学で政治学博士号を取得。ドイツの再生可能エネルギー法(EEG)および国際再生エネルギー機関(IRENA)の生みの親として世界的に知られる他、ドイツ内外の再生可能エネルギーの普及に政治・政策面で尽力した。1988年、ユーロソーラー(EUROSOLAR)創設後の初代代表、再生可能エネルギーのための世界委員会委員長、世界未来評議会評議長などを歴任
今本秀爾[イマモトシュウジ]
著作家、国際政治ジャーナリスト、翻訳家。1999年以降、内外の市民運動や欧米の環境政治運動の取材調査活動を重ねる。2004年に総合政策シンクタンク「エコロ・ジャパン」を創設。約8年間にわたり、首都圏を中心に、環境や貧困開発など「持続可能な社会」関連諸分野の政策提言や、次世代に向けた啓発活動を展開する。2012年4月、国際NGO「エコシア・インターナショナル」および附属研究所(和名「サステナブル社会・経済研究所」)を創設、同所長に就任
アイクマイヤー,ユミコ[アイクマイヤー,ユミコ]
翻訳家、環境活動家。旧姓:染谷。獨協大学外国語学部ドイツ語学科卒業。ドイツ・フライブルク留学を経て、国際環境NGO FoE Japanスタッフ。2007年よりベルリンに居住し、環境分野の翻訳・調査業に従事する傍ら、ロストック大学「環境と教育」社会人コース(修士課程)にて持続可能な発展のための教育を学ぶ
手塚智子[テズカトモコ]
翻訳・調査業。1995年から1998年までドイツ・フライブルク、リューネブルク大学に留学。2000年BUND(ドイツ環境保護連盟/NGO団体)ハイデルベルク支部でインターンとしてグリーン電力キャンペーン、環境教育等の活動に参加。成蹊大学大学院博士前期課程修了後、NPO法人環境文明21・環境文明研究所に勤務。2003年、NPO法人「太陽光発電所ネットワーク」設立スタッフとして参加。調査、普及広報活動、住宅用太陽光発電のグリーン電力証書事業等に携わる
土井美奈子[ドイミナコ]
NPO法人環境自治体会議・環境政策研究所研究員、環境自治体会議事務局スタッフ。日本各地の地方自治体において、環境自治体づくりのためのサポートを行なう。ドイツ・オルデンブルグ大学社会科学部修士課程修了後、都市計画コンサルタント会社を経て現職
吉田明子[ヨシダアキコ]
国際環境NGOスタッフ、環境活動家。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。2003年度ドイツ・ボン大学に留学。調査・マーケティング会社を経て、2007年より国際環境NGO FoE Japanスタッフ(原発・エネルギー担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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