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内容説明
20万円を握りしめて上京、ホームレス生活からフリーターを経験、そして鍵開けの技術を学び、年収3000万円の錠前技師へ。
目次
第1章 金なし、職なし、やる気なし―どん底から錠前技師の世界へ
第2章 解錠のテクニックを習得せよ!一流の職人として新たな人生の扉を開く
第3章 富豪の大金庫、室町時代の謎の箱。難攻不落の鍵穴に挑む(「リロッキング」されたダイヤル式金庫を開ける;韓国ソウル、大富豪の金庫を開けろ;開く?室町時代の宝箱;米国大統領へ贈る絵画のゆくえ;暴力団が隠す書類を暴け)
第4章 ITベンチャーの家宅捜索、不審な死体との遭遇。意外な依頼者と事件の扉(薬物常習者の張り込み捜査;有名ITベンチャー家宅捜索;「百万変換ダイヤル錠」;闇金業者の裏切り者対策;鍵を付け替えて、また付け替えて。無限に続く依頼はなぜ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小木ハム
12
錠前技師=町の鍵開け屋さんなイメージだったけど、人間、大事なもの・見せられないものに鍵をかけるわけで、臭いものには蓋とばかりにヤバめの案件もある。『中は絶対に見てはいけない』韓国マフィア?の金庫、人の入れ替わりが激しい闇金業者の扉、自死や孤独死との遭遇、IT企業(多分ライブドア)への家宅捜索にも関与。暗黙の規則として、電話してきた依頼主が『本人』かどうか身分証を見せてもらうって、ああ確かに大事だなと今更ながら思った。身分証が手元にない場合は、近くの交番の警察官に立ち会ってもらうそうな。2020/02/26
ファイ
1
何を習うよりも手の感覚で、経験を積み重ねながら技術を習得していく職人の仕事はすごい。どんな人にとっても鍵は必要で、だからこそ色々な仕事が舞い込んでくる。警察の仕事も、ヤミ金の事務所の仕事も、両方携われるのがすごい。家の鍵を開けたら死体、は恐怖だけれど、やっぱりプロじゃないと開けられないものだし、技術以外にも精神力のようなものが要求されそうだなと思った。2020/09/15