内容説明
弾けるような笑顔、華やかなファッション、外国賓客に対する堂々たる振る舞いと、日々輝きを増す皇后雅子さま。しかし、一九九三年のご結婚から今日までの道のりは、長く苦しいものだった。外交官から皇室へと新しい人生を選択したものの、男子出産の重圧にさらされ、生きる意味を見失った日々。そこからどう立ち直ってこられたのか?失わなかった「普通の人としての感覚」とは?雅子さま、そして愛子さまほか女性皇族にとって生きやすい皇室を考えながら、誰にとっても生きやすい社会のあり方を問う、等身大の皇室論。
目次
第1章 不安から自信へ(令和初日の「男女雇用機会均等法」;「らしさ」と「継承」、二つの期待;「雅子とともに」で作る令和流;トランプ大統領来日からのジャンプ)
第2章 ファッションに見る主張と継承(スカーフからの長いトンネルを抜けて;グレーのストッキングとお団子ヘア;雅子さまのフリル、美智子さまのケープ;お誕生日の写真が「ばえる」まで)
第3章 「アマチュア」という存在意義(台風十九号の「真面目」と「ディテール」;即位礼正殿の儀、繰り返されたまばたき;左側へのお手降りとアマチュア精神;「思いがけない」という言葉)
第4章 秋篠宮家が示すもの(紀子ちゃんが「皇室顔」になるまで;佳子さまの「回答拒否」とプライバシー;次男という立ち位置;小室圭さんが教えてくれること)
第5章 愛子天皇はあるのか(「皇族女子」バーサス「万世一系」;愛子帝と芦田愛菜首相というファンタジー;「女性・女系天皇」が認められない苦痛;皇族女子が「責任ある立場」に就く日)
著者等紹介
矢部万紀子[ヤベマキコ]
1961年三重県生まれ。コラムニスト。83年朝日新聞社に入社し、記者に。宇都宮支局、学芸部を経て、「アエラ」、経済部、「週刊朝日」に所属。「週刊朝日」副編集長、「アエラ」編集長代理を経て、書籍編集部で部長を務め、2011年、朝日新聞社を退社。シニア女性誌「いきいき」(現「ハルメク」)編集長となる。17年に株式会社ハルメクを退社し、フリーランスで各種メディアに寄稿している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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