内容説明
日本の「国民服」となったユニクロ。長く無視していたファッション誌も今ではユニクロの虜だ。ここまで普及した理由は、服は特別、おしゃれは難しいという思い込みを解き、服で個性を競うことに疲れた人々の心を掴んだから。誰も服に余計なお金も時間も使いたくない。ユニクロはその変化にいち早く気づき、「見た目」をよくするための服ではなく、「くらし」をよくするための服を提案し続けてきた。それは世界をも席巻している。これまで指摘されることのなかったユニクロのメッセージと消費の変化を気鋭の社会学者が鮮やかに読み解く。
目次
第1章 なぜ、ユニクロが「国民服」になったのか?(「国民服」への道;ファッションの魔法を解いたユニクロ ほか)
第2章 ユニクロは「服」ではなく、「くらし」を売っている(服を着るために正しい理由が必要になった;倫理的に正しいものにお金を使いたい ほか)
第3章 みんな、おしゃれよりもくらしが好き(ファッションからライフスタイルへ;ファッションはもう流行ではない ほか)
第4章 ユニクロがおしゃれの勝負を終わらせた(かつておしゃれは競うものだった;犬か猫か?やることがなくなったファッション誌 ほか)
第5章 ユニクロ隆盛時代の欲望のかたち(「くらし」の時代に寄り添うユニクロ;すべては「いいね」と「共感」のために ほか)
著者等紹介
米澤泉[ヨネザワイズミ]
甲南女子大学人間科学部文化社会学科教授。1970年京都生まれ。同志社大学文学部卒業。大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。専門は女子学(ファッション文化論、化粧文化論など)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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