出版社内容情報
一見正反対の17歳、ヴァイオレットとクレア。現実世界にのみこまれてしまわないよう、必死に自分自身を探しているふたりが織りなす、クールで不思議な透明感のある物語。
ヴァイオレット――暗黒の子。全身、真っ黒の服でキメ、テクニカラーの夢をみる。クレア――生ける妖精。薄布と針金でつくった羽を背中にくっつけ、詩を書いて、自分についてまわる闇から必死に逃れる。L.A.――美しく、危険な街。花や夕陽が鮮やかに、けれど毒々しく輝き、夢が血塗られる街。そんな街で、ヴァイオレットとクレアは映画をつくろうとした。世界そのものにむかって、こんな世界であってほしい、という姿を見せつけてやるつもりだった。そうしたら、世界は変わるかもしれない――蝶の群れが飛び回り、星の光を塗りたくった夜の闇を、ふたりの女の子を乗せたマスタングが暴走するような世界に、憎しみも闘いも欠乏も傷みもない世界に。けれど、欲望と野心が友情を引き裂き、すべてが暗転して、永遠の闇に包まれようとする――。アメリカの若者に圧倒的支持を得るL.A.タイムズのベストセラー作家、ブロック待望の一冊。繊細で純粋でこわれやすいあのころを、ポップで不思議な透明感のある独特の文章でクールに描ききる。アメリカの批評家たちもこぞって絶賛。きらきらひかるガラスの宝石がいっぱいつまった宝石箱のような小説。
内容説明
繊細で、純粋で、こわれやすいあのころ―あの子がいたから、強くなれた、生きていけた。全米の若者にカルト的人気を誇るベストセラー作家、待望の一冊。
著者等紹介
ブロック,フランチェスカ・リア[ブロック,フランチェスカリア][Block,Francesca Lia]
L.A.タイムズのベストセラー作家。1989年、『ウィーツィ・バット』で鮮烈なデビューを飾り、全米の若者から熱烈な支持を得つづけている。ロサンゼルス在住
金原瑞人[カネハラミズヒト]
法政大学教授・翻訳家
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感想・レビュー
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