内容説明
「人類が21世紀中に、地球以外の星で生命を見つける可能性は50%以上」と著者。というのも、地球外生命が存在する可能性が高い、地球とよく似た環境の系外惑星(太陽ではない恒星を周回する惑星)が、最近になって次々と発見されているからだ。地球外生命は、人類のような生命体なのか、それともはるかに進化した生命体なのか?そもそも生命はどのように誕生するのか。生命誕生の謎から系外惑星探査の最新動向まで、わかりやすくドラマチックに解説。人類究極の謎に迫る一冊。
目次
序章 宇宙生命への遙かな想い
第1章 宇宙の歴史と元素の起源をたどる
第2章 生命とは何か
第3章 太陽系に地球外生命は存在するのか
第4章 広い宇宙で次々に見つかる太陽系外惑星
第5章 もうひとつの地球発見を目指して
終章 つながる生命
著者等紹介
縣秀彦[アガタヒデヒコ]
1961年生まれ。自然科学研究機構国立天文台准教授、天文情報センター普及室長。国際天文学連合国際普及室長。専門は天文教育と科学コミュニケーション。東京大学教育学部附属中学・高校教諭を経て現職。日本天文学会天文教材委員長、日本科学教育学会理事、日本サイエンスコミュニケーション協会副会長、天文教育普及研究会長などを歴任するほか、テレビやラジオ等でも活躍。「科学を文化に」「世界を元気に」を合言葉に世界中を飛び回っている。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シタン
18
約一年前の読書会紹介本を摘読。とにかくアストロバイオロジーを学びたくなった!これぞ科学のロマン。複合領域というのも好奇心をくすぐられる。ただし本書は若干宇宙の方に重きが置かれており、生命の定義の詳細や“知的”生命の定義、生命の起源などが気になる。生命とは何か?については決着がついていないはずで、極めて魅惑的な問いである。生命がいることと、“知的”生命がいることにはかなりの飛躍があるはずで、そもそも知的とは何なのだろうか。逆に先に地球外生命が存在することがわかれば、生命の普遍的な性質の探究は加速するだろう。2019/03/14
ntahima
12
【Kindle-70】標準タイム3時間46分。系外惑星と宇宙生物学は今もっともホットな研究領域。ビッグバンやブラックホールものなら多少古くても充分読むに値するが、このジャンルは鮮度が命。本書は今年の5月に出たばかりなので比較的最新情報が取り上げられている。これは私の偏見かもしれないが天文学者には超楽観主義者が多いような気がする。ちょっとした差に固執したり、恨み節の宇宙本など見たことがない。本書を読んでいると、明日にでも「地球外生命発見!」の一報が飛び込んでくるのではという気にさせられる。疲れた人にお勧め!2017/06/28
oooともろー
5
アストロバイオロジーの歴史と現在。宇宙を知ることは自分自身を知ること。ロマン!2018/03/11
ふみりな
2
面白い、文系人間にも解りやすく夢を与えてくれる本です。2017/09/13
FFM
0
最新の宇宙生物学の情報が書かれている。火星やエウロパなどで生命体の発見を期待します!2017/08/14
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- 和書
- 彼の隣りの席 集英社文庫